ライ麦狼の寝床

このブログはフィクションであり、実在の (以下略

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古代都市エフィソス

DATE: 2012. 11. 20 CATEGORY: トルコ旅行
ということで、トルコ滞在三日目。バスツアー二日目でございますっ!
この日も古代都市遺跡の観光ですが、昨日のトロイなんかよりも、規模がすごかですよ、はい。

知名度だけなら、トロイの方が上なんでしょうけど、
規模と中身はこちらが上、その名もエフィス。もしくはエフィソスです。

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古代都市が丸ごと、遺跡として発掘されているのです。
その存在感は、もうファンタジー世界に、片足突っ込むどころか、全身でダイブしちゃっております。
う~ん、昨日のトロイが、駆け出し…じゃないけど割と初心者の冒険者が、ゴブリン~オークあたりを相手にしていそうでしたが、
こちらは、ゴーレムやガーゴイルぐらいはでそうですし、夜になったらリッチなど、高位のアンデット系もエンカウントしそう。
一生懸命地面を調べれば、まだ踏破されていないダンジョンが見つかったり、
ちょいと粋なマジックアイテムなんぞも入手できそうな、そんな雰囲気です。





遺跡の前に立ち寄った皮細工のお土産屋さん。
何故か店の奥にあるステージ。

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あろうことかライ麦狼がステージにひっぱりあげられて、
そのまま舞台袖へ拉致。何やら重厚な革ジャケットや、
高そうな靴を着せられてしまいました。

……事前説明もなければ、舞台袖での打合せもありません。
なのにステージへぐいぐい押し出されてしまう…
………
…………やるしかねぇ…もう、やるしかねぇんだっ!!

頭の中が真っ白になりながらも、
なれないモデル歩きでステージをぐるりと周回。
その動きは、ファッションモデルというより、
田舎のラッパーみたいなぎこちないモノでした。

そーいう、消し去りたい記憶も忘れた…と、
錯覚をさせてくれる位に、大規模遺跡群でしたよ~







現地に到着したのは午前中。まだまだ太陽が、てっぺんにも届いていない時間帯です。
それでも、突き抜けるように高く晴れた空からは、遠くの輪郭が、白くにじむ程の日差しが降り注いでいました。
乾いた地面からの照り返しばかりか、周囲を取り囲む大理石の遺物からの反射も多く、
昨日のトロイが風に包まれていたならば、こちらは、くらくらする程の光に包まれた遺跡という感じでした。
それにしても人が多いです。
行き交う観光客の多さがまた、かつて都市だった雰囲気を再現しているかのようです。

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このエフィソスは、紀元前11世紀にエーゲ海に接する港町として、ここから少し離れた場所にイオニア人が作ったのが始まり。
けれども紀元前287年、やっぱりトロイ同じく土砂の堆積やマラリアの蔓延が起きてしまい、現在の場所に遷都。
そこからローマ帝国有数の大都市へと変貌し、数世紀の間、文明と繁栄を謳歌します。
最大時の人口で25万人というのですから、ほぼ同じ時期に、弥生時代か縄文後期という日本とは大違いです

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こちらがヴァリウスの浴場。
都市市民が貧富の差なく利用できた公衆浴場です。
他にも浴場はいくつかあったそうで、中には港町らしく、長い航海で汚れた船乗り達用に、港にも浴場が作られていたそうです。
まさにテルマエロマエの世界ですね。


これは2世紀にたてられた小音楽堂。これでも小なんです。
小とつくくらいですから、これよりバカデカいモノが存在しやがります。

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当時は屋根もあったそうで、音の反響も良く、コンサートだけでなく会議などにも使われていたそうです。
現在となっては屋根はありませんがませんが、最上段の席に立てば、ぐるりと周囲を見渡せます。

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谷底を埋め尽くす、物哀しげな遺跡群。
大きな柱や建造物以外にも、雑多な草むらや茶色い表土を突き破り、至る所から人工的な大理石がぴょこっと頭を出していました。
そんな、遺跡に埋もれた石畳の坂道を下って行きます。

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こちらはギリシャ神話に出てくる半神半人の英雄、ヘラクレスの像です。
ここがギリシャ文化の流れを色濃く受け継ぐ、ローマ帝国の都市だった証拠でもあります。

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トルコ。そう聞くと日本からみるイメージは、文化的に中東よりなイメージを抱きますが、
こういった点では、けっこーヨーロッパなんですよ。
ちなみにこの像は、動物虐待の場面ではありません。
ヘラクレスが、ネメアのライオンという「刃物の攻撃無効スキル」を保有している、トンデモなライオンを絞め殺している場面です。
現在のタロットの、"力"のカードのデザインにもなっている、有名なシーンなんですよ。
「刃物の攻撃無効スキル」って何よ? 
と言われてしまうかもしれませんが、このライオンさん血筋的には、かなり凄いひとです
ケルベロスやヒュドラの異父兄弟にあたり、スフィンクスに至っては、実の兄妹らしいんです
兄貴は英雄のやられ役として、名前もないライオン。
かたや妹は、エジプトにでっかい像が建てられた上に、至る所で守り神的に扱われる

………何だろう、同じ兄妹でもこの格差。

と、哀れに思ってしまいますが、何気にこのライオンさん、ちゃっかり獅子座になって黄道12星座に収まっていたりします。



他にもヨーロッパっぽいところで、キリスト教の十字架なんぞも見かけたりしました。
ローマ時代に刻まれたのか、もっと後の時代のモノか判りませんが、

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聖母マリアが、キリストの死後に余生を暮らした場所とも聞きますし、聖パウロさんが、張り切って布教していた場所でもあるらしいです。



こちらはハドリアヌス神殿。
エフィスの裕福な市民が、皇帝ハドリアヌスへ献上した神殿です。
入口アーチのてっぺんには、なんとメデューサが彫られていて睨みを利かせています。

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流石は皇帝への献上品。メデューサを門番に持ってくるのは、レベルが高いです。
と、やたらハイレベルな鬼瓦的意味もあったのでしょうが、
…ここはトルコ。アナトリア半島とも呼ばれる地域です。
もともとメデューサは、このアナトリア半島の古い神話に出てくる主神の一柱
シャフメランという別の女神ともルーツは同じなのかもしれません
それがギリシャ神話に組み込まれる過程で、ポセイドンの愛人として描かれたり、アテナの怒り買って魔物にされたりと、踏んだり蹴ったりな存在。
アナトリア半島の都市に彫られたメデューサが、ただの鬼瓦としての意味だけでなく、現地のもっと古い時代の意味も込められ、遠いローマの皇帝に献上されていたと
……そんな深読みをしたくなっちゃいます。


クレティア通りという石畳の道を下っていくと、どどんと姿を現すのが、ケルススの図書館です。
デカイです。
紀元117年に完成した巨大な図書館。エジプトのアレキサンドリアの図書館と、同レベルの図書館だったと言うのだから凄いです。

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ですが、こちらもアレキサンドリアの図書館と同じく、のちの時代に焼失してしまい、今は外壁の一部のみが残るそうです。
柱や壁はもちろん、天井にまで細かなレリーフが刻まれています。
多くの観光客が、全体像とレリーフを撮影しようと、地面にしゃがみ込んだり、無茶なローアングルでカメラを構えていました
ずーと見上げていると、首が痛くばかりか、ちょっとフラフラしてきちゃいそうです。

……実際にフラフラしてね? 

そんな違和感を感じていました。




で、ついに姿を現したのが、大劇場

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デカいです。デカすぎます。
収容人数に25000人という超大型施設。
しかも、現在でも時々使われているという現役選手。
日本武道館が14400人とちょっと位ですから、どんだけの規模かと思っちゃいます。
そして、その大劇場から港へと続く道が、アルカディア大通りです。

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……コミケ参加者の性質でしょうか…
ふと、コミケ会場にビックサイト東口から入る際、歩道橋の上で、振り返ったみたいな気分になりました。

その後は、ちょっと距離があるのでバスで移動。
アルテミス神殿跡地という、心惹かれる名前の場所へ向かいました。
アルテミスですよ、アルテミスっ!!
月の女神の神殿ですよっ!!


……
…………

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………なんか、本気で"跡地"です。


湿地と化した窪んだ土地に、発掘された大きな柱が一本たっているだけ。
柱のてっぺんのコウノトリの巣が、更に時代の流れを感じてしまいます。

何この興者必衰の理。気が遠くなってくるんだけど……

…正直、遠くの丘の上に見える、オスマントルコ時代のお城の方まで、行ってみたい気になってしまってます。
皆さん、そんなちょっとした不完全燃焼からか、バスツアーメンバー総出で、付近にいたクジャクやアヒルの群れを追いまわして、戯れだしちゃいました。
もちろんライ麦狼も、追いかけまわしてました。

その時ふと気づく違和感……もしかして、本当に気が遠くなってない

そのまま不完全燃焼が拭いきれないままバスで長距離移動。
やばいなぁ~、熊谷の人間が熱中症なんて恥ずかしいかも。
そんな無意味な見栄なんぞを抱きつつ、バスの中では、水を飲んではひと眠りするサイクルを、数回繰り返していたのですが、
 
……何か、トイレもやばくないですか!?




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