ライ麦狼の寝床

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ハマムでビバノンノン

DATE: 2011. 07. 08 CATEGORY: トルコ旅行
という事で、トルコ到着日の後半です。

一度ホテルにチェックインしてから、ハマムにおでかけしまして、ひとっ風呂へぇってまいります。
ハマムとは、トルコ式のお風呂の事でして、・・・何故か日本のご年配の方々は、「トルコ風呂」とよぶアレとは別のモノでございますよ。
ツアー事態にはこのハマムはついていませんでしたが、オプションとして現地で申込。割とアドリブ的に案内してもらいました。

まずは、新市街地のシティホテルにチェックイン。
そこから空港から案内してくださったガイドさんとは、別のガイドさんに案内して頂いて、 チェンベルリタシュ駅近くの「チェンベルリタシュ・ハマム」
こちらのハマム、いきなりの1584年創業。
1584年ですよ、本能寺の変の2年後ですよ。秀吉が羽柴の姓なのって、信長亡き後の世をひゃはーってしていた時代ですよ。

P1010893.jpg

↑の画像にも1584年の文字が…、低層ビル街の一角にあって、入口はローカル感あふれるのに、ハマム自体が観光名所・歴史的建築物だとか…
後で調べたら、イスタンブール市内のハマムの多くが、オスマントルコ帝国やその前の時代の建物を利用していたり、その時代からの営業をしているそうです。
中に入ると銭湯とは全く違い、まずは受付とエントランス的な吹き抜けのホール。そこに大きなテーブルと飲み物を売るカウンター。くつろいだりたむろしたりする人々。現地の人や従業員のほか、バックパッカーらしき観光客も多くいました。
2階・3階と、ふき抜けホールに張り付くように、木造テラスが取り囲み、鍵付きの個室で更衣室が並んでいます。レトロやアンティークを通り越し、ほのかにファンタジーな風合いも漂うつくり。湿った空気が、もし酒場のすえた臭いに代わっていたならば、冒険者の宿っぽい感じもしちゃうかもしれません。

さぁ、個室で着替えていざハマム。
基本的に男女別々にご入浴。と言っても、ミストサウナっぽい感じです。
そして水着でも布巻でもOKですが、ちゃんと下を隠すのがマナーです。
ハマムの浴場内部は宮殿ちっくな空間。広さはテニスコート2面分くらいでしょうか。大理石でつくられた壁や柱には、曲線を主体に重厚な意匠が施されています。
湯気の立ちこめる浴室はほの暗く、天窓から差し込んだ光が、幾条もの光の帯となって浴室中央を照らし出しています。その中央部分、大きさにして直径6mくらいの六角形の物体か鎮座まします。それは真っ白な大理石で造られた台です。
内部にスチームのパイプが通っていて、台の上で寝転ぶことで岩盤浴の様にあったまれる寸法です。しかも岩盤浴と違って、お湯をばしゃばしゃかけてもOKってところが違います。

おひとり様な状態で周囲を観察。かけ湯でざっと洗ってから白い台に寝転び、金属製の洗面器をひっくり返して枕にするのをまねてみます。
おぉぉ、感覚としては正に岩盤浴。…いやそれ以上です。前述の“お湯をばしゃばしゃかけてもOK”という点が、なかなか宜しいんですよ。
岩盤浴と違い、かいた汗や浴衣がまとわり付く事が一切ないですし、お湯でツルツルの大理石は、むき出しの肌に摩擦も抵抗も低いんです。

もう気分は生贄です。
それも大規模儀式に何人も投入される、消耗品の生贄の一人の気分です。
……いやだって、六角形の台座の上に、みんな等間隔で寝転ぶもんで、人体で幾何学模様というか、六角形の淵にそったり内部の対角線を形成するラインに寝転んだり、もはや魔法陣的な配置になっているんですもの。
日本人はライ麦狼一人でしたし、トルコ人じゃない外国人(英語・非英語ともに含む)も数人いたんですが、打ち合わせたわけでもないのに皆で図形を描いていた点を見ると、人間、国や文化が違っても、裸やそれに近い状態では、似たような行動取るんですね。

そんな、やや不届きな事をかんがえていると、垢すり担当の方がやってきます。
女湯は見た感じ若いおねぇさんですが、男湯はいかにもトルコ人といったでっぶりとしたおじ様だそうです。
垢すり…というと、ぞりぞりと乾布摩擦の上位クラスな行為を連想しますが、これが全然違いました。
麻っぽい質感のタオルをつかい、石鹸をふわっふわっに泡立てるんです。
韓国系の垢すりですと石鹸を使わず、物理的な摩耗を用いて垢を削り落とすもんですが、トルコのハマムの垢すりは、メレンゲかクリームか? という泡で全身を包み込んで、その泡を全身になじませるくらいの行為なんです。

ハマムイラストカラー2

正直、ちょっと物たりないなぁ…と、その時までは思っていました、その時までは……

ふわっふわの泡を濯がれて、これで終わりなんやろか…と残念がっていると、突如として腕を取られます。
はい? と、こちらが呆けている隙を突き、自分の両の腕が胸の前で交差される。台座の熱と泡の包容力で腑抜けた思考が対応できるはずもなく、無防備な上半身へ重力にそった方向にベクトルがかけられた。
――鳴った。
真下にかかった圧力が両腕と胸部に分散。左右の腕から肩伝わった圧力は、肩甲骨を経由して胸の奥側、背骨で再びの合流を果たす。その瞬間、背骨と肋骨の根元がぐきりと音を鳴らしたのだ。
胸郭と肺がふわっと広がり、呼吸が楽になったような…。そんな感覚を抱くライ麦狼をあざ笑うかのように、強制的に側面を向かされる。
それは力ではなく、純然たる技術だ。
最初の真下へのベクトル。あれにこちらの体が反射する動きに呼応して、横に引くような力を加えれば、女湯担当の若いおねぇさんであっても、たやすく転がすことが出来る。
その後は一方的…いや、圧倒的と言っても良いのではないだろうか…
一切の弾力を持たない大理石の台座の上で、防御態勢も取らせることなく、人間の関節と筋肉をマスターしたモノ餌食となる…
長い飛行機の旅をしてきた人間に、何ができるというのだ。痛覚と共に背筋を駆け上ってくる関節がなる感覚と、筋肉が緊張と弛緩を繰り返す刺激。
…気が付けば数分のうちに…、たった数分のうちに、飛行機のエコノミー席で感じたコリや疲労は消え去っていた…
恐ろしい…、何て恐ろしいんだ、トルコのハマム…

とまぁ、こんな感じでマッサージ…というか、完全に整体だろこれ、というサービスが受けられました。
旅の出発前に、新大久保で受けた整体よりも、激しめというか短期決戦型なスタイルです。
整体(?)が終わったら即退場という訳ではなく、その後ものんびりと台座で温まることは可能ですよ。
どのくらいの塩梅で台座を降りるかは、もぅご自身で空気読んでの判断でお願いします。


で、ハマムでさっぱりしたなら、次は待ちに待った晩御飯です。
ハマムから車で送ってもらって、グルグルと路地を曲がります
絶対に観光客こねーだろって、内装工事を請け負う業者さんの並ぶ通りを通過したり、B級ハリウッド映画で逃走経路に使いそうな、車一台がようやく通れる石造りの坂道を駆け下りたりして、こんな場所に案内されました。


P1010907.jpg P1010894.jpg

P1010908.jpg P1010902.jpg


カフェテラスとかオープンテラスどころか、道までテーブルがセッティングされています。

海辺の風が涼しい~
シーフードうめー
生演奏が気持ちい~
謎のチーズが塩からい&すっぺ~
などと、オサレなコース料理を楽しんでいたのですが、ハタと気が付きます。

…ボーイさん、お皿下げるの早くね?

ライ麦狼も配偶者の人も、決して食べるのは遅くありません。
なのにハイペースにテーブルを巡回、食べかけに近い状態でも持っていこうとします。
日本人的な態度といいますか、ジャパーニーズ・エンリョをしていたら、持って行かれてしまいます。

もしや東洋人と思ってナメてやがりますか?
そんな疑惑さえ抱きかねないレベルです。
後になって聞いたなら、トルコの人はご飯早食いらしいです、いやホント。
食事はちゃちゃっと済まして、あとはゆっくりお酒を楽しむ流れが多いとか。
確かに屋外レストランでも、皆さん「食う」よりも「呑む」風景が多いかもしれません。
……いいのか、イスラム教徒?

そんな具合にトルコ到着一日目が終了です。
屋外レストランで飲んだワインが効いたのか、長い飛行機の影響なのか、その日はホテルに到着したならば、すぐに眠りに落ちました。

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テーマ: 旅先での風景
ジャンル: 旅行

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