ライ麦狼の寝床

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正しい粉塵爆発(金属粉)の起こし方。

DATE: 2006. 07. 29 CATEGORY: 甲種日記
甲種日記というカテゴライズをしつつ、『鋼の錬金術師』(14巻)のネタです。
微ネタバレにあたるのか解りませんが、まぁご紹介。

85ページあたりで、スカーが粉塵爆発をかましています。
そのやり方を危険物の取扱的に判断すると、めちゃくちゃ正しい粉塵爆発の起こし方だったりします。




で、どこら辺が正しいかと言うと、

① 下水道という閉塞空間
② 下水を分解
③ 金属製と思われるパイプを分解・散布

以上3点がポイントですな。

①は言わずと知れた、「爆発の衝撃がこもるため破壊力が増す」の他に、「舞い上がった粉塵が風に流されない」という点もグッドです。

②と③は関連しては、下水を分解することで「水素と酸素に分ける」
 (「下水中の硝酸塩等の、頑張れば火薬の材料になる物質を取り出す」といった事をしたならば、凄く芸が細かいのですが)
もしかしたら単に「空気中に水を霧状に噴霧する」だけなのかもしれません。
でも、どちらにしても「金属粉を噴霧する」工程に大きくプラスになります。なにしろ「金属粉による粉塵爆発は、湿っている方が激しく爆発する」のです。

意外だと思う人もいると思います。私も、爆発なんて乾燥している方がよろしい、と思っていましたが、実は金属の場合は適度に湿っていた方がよろしいのです。

その理由は「酸化」です。ここいらで解る人は解ったと思いますが、さらに解説します。
「燃焼」と「酸化」は同じことです。違いは、速いか遅いかの違いくらいです。
鉄とホッカイロを例に上げれば、解りやすいはず。ホッカイロは中の鉄粉が程よい速度で「酸化」することで熱を出します。速すぎると燃え出します(内袋を破ると燃え出す危険があります)。ゆっくり過ぎると温まりません。
その「酸化」とはすなわちサビです。鉄がサビ易い状況って知ってますか? 湿っている状態のほうがサビ易いんです。(もともと大工が釘を咥えるのも、釘を湿らせてから打ち付け、木材の中で表面をサビさせ、ざらついたサビを滑り止めにするためです)

長くなりましたがまとめると、 「酸素と水素を発生させた上、「酸化」しやすい湿った空間を作り、そこに金属粉を噴霧する」 というのが②と③の工程と判断します。

『粉塵爆発なんてただ粉が燃えるだけでしょ』と思う人がいたら一言忠告。粉塵の種類にもよりますが、昔イギリスで炭鉱一つ吹き飛んで山の形が変わった、何て話もあります。他にもこんな事例



いや~、鋼錬の作者は本当に錬金術や化学に精通しているな~、とムリヤリに感想をのべてみました。
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