ライ麦狼の寝床

このブログはフィクションであり、実在の (以下略

スポンサーサイト

DATE: --. --. -- CATEGORY: スポンサー広告
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

走り書き 三人称

DATE: 2008. 12. 31 CATEGORY: 小説
落ちる。
その感覚を認識した次の瞬間には、首が勝手に跳ね上がっていた。
反動で脳がシェイクされ、儚いまどろみが消え去ってしまう。

智也「ほぇ?」

自分が脳裏の銀幕に何を投影していたのか。思い出そうとすればするほど、薄れてゆくもどかしさ。
何か、朝食のようなモノを食べていたような・・・・・・
言葉に出来ないくらいぼんやりとしたそれは、柔らかな縁取りと温もりを持っていながら、ひどく悲しいかったように思える。

旗瀬智也は、そこまでしてようやく気付いた。

自分が寝ていたらしい、と。
参ったな、と1人ごちて首をさする。
目の前の机には志望する私立大学の赤本。解きかけの英語長文問題が、ほぼ無傷のままふんぞり返っていた。
何処かの英字新聞の切り抜きなのだろう、
「米国のプロアメリカンフットボール球団の経営状況」
という不必要にマニアックな内容だが、文脈や文法はお堅いぐらいに素直だった。
いくら暖房の効いた図書館とはいえ、こんなザコ敵相手に戦闘放棄して寝てしまうなど、受験と戦う者としてあるまじき事だ。
こんなだから、先週のセンター試験もダメだったんだ。
そう自戒する智也の視界に、すっと、ルーズリーフが差し出された。
そこには、丸っこい文字が書かれていた。

『大丈夫? 君も何か聴く?』

隣に座る鈴屋卯月からだ。
智也がそちらを見れば、彼女はイヤホンを片側だけ外して、音楽を進めてくる。
ここは私語厳禁の学校の図書館。まして今は、自由登校期間の三年生への開放時間だ。
予備校などの充実していない田舎で、まがりなりにも進学校を名乗るこの学園では、意外と利用率は高く、席の大半が埋まっていた。
辺りはペンの走る音と、差し迫った受験本番に挑む気迫が満ちている。
そんな戦時下と呼べる状況では、隣同士の席でも筆談となってくる。
と同時に、こういった半分遊びじみたやり取りが、必要以上の緊張感をほぐしてくれる気がして悪くなかった。
智也はルーズリーフを受け取り、彼の言葉を書き込む。
こうして、肩を寄せ合っての密やかな文通が始まった。

『いや大丈夫。それにやっぱり音楽は遠慮する――

そこまで書いて返信しようとした智也だが、コレだけでは、せっかく心配してくれた卯月に対して無味乾燥すぎるかと考え、こう書き足す。

――ちなみに中身は誰の曲?』

帰ってきたルーズリーフの便りには、

『癒し系 = ハスキーボイスなボサノバ。トロトロに甘いスロージャズ。コブクロ。仙台貨物。
燃焼系 = ロボットアニメの洋楽メタルアレンジ。スパニッシュロック。JAMプロ。ナイトメア。』

相変わらずの微妙なラインナップだ。
中学の頃から二人は、テスト前などに机を並べて勉強する事がたびたびあった。
決まって卯月はBGMを聴きながら勉強し、智也は勉強以外の物を遮断して取り組んでいた。
それは今でも変わらない。
現に、学園の図書館で本番間近の受験勉強をしているのも、智也がこの場の空気を借りて集中しようとしたからだ。

『悪い、僕に付き合わせる形になって。卯月の場合、家の方が集中できるんじゃないのか』
『そんなことない。家だと集中は出来るけど、不安になる。智也だけでなく、他のみんなも見られるから落ち着く』
『?・・・ごめんよくわからない』
『家だと1人っきりだから不安。ここだと、みんな頑張っているんだな、1人じゃないんだって落ち着ける』

他者を見て自分を追い込む智也。他者を見て自分を安心させる卯月。

『判ったような判んないような』


智也にしてみれば、皆が頑張っていれば、それだけ競争率が高くなる気がして、自分もやらねばと言う加速がつく。
もちろん志望大学が違うならば、あまり関係ないの杞憂なのも判りつつもだ。
女の子の不安は理屈じゃない。
そのくらい判っていたつもりだが、彼女の不安に気付けなかったのは彼氏として落ち度かもしれない。そう智也は自戒した。
まぁ、彼氏彼女の関係になって4年近く立つが、いまだに恋人の新たな一面が見えた事は、素直にうれしいかったりするのだが。
だから気が緩んだろう。

『卯月は1人なんかじゃない。何処だって、いつだって僕は卯月と一緒だよ』

うっかりこんな台詞を書き込んでしまった。
しかも彼がこのミスに気付くのは遅かった。
受け取った卯月が数秒間フリーズした後、耳まで紅く沸騰しながら彼を凝視。それでも智也は気付かない。
卯月が辺り窺いながら、ルーズリーフを丁寧に折りたたみ始めて、ようやく気付いた。
今時、恋愛小説どころかBL小説にも出てこないほどの恐ろしい台詞。身の毛もよだつ羞恥心に襲われる。

智也「まて、返せそれっ!! 捨てろ、焼き捨てろ」
卯月「ダメ渡さないよ。これは大切にとって置いて、お守りにするんだから」
智也「やめろよ、そんな恥ずかしい事」
卯月「恥ずかしいけど良いんだよ。それに君の台詞のほうが、もっと恥ずかしいじゃない」

智也は、卯月からルーズリーフを奪い返そうと手を伸ばす。だが彼女もそれを阻止しようとする。
折りたたんだ大切なお守りを、両手で包み込んで反対側へのけぞる。

卯月「きゃっ!!」
智也「ばか、危ない」

転倒。
バランスを崩し、椅子ごと後ろに転倒する卯月。
両手でルーズリーフを包み持っているため、受身がまったく取れない。
恐怖と落下する感覚に貫かれ、無防備な後頭部が床に――――――叩きつけられることはなかった。

智也「ったく、気を付けろよ。お守りなら別の物やるからさ」
卯月「あ、ありがとう」

寸での所で智也が彼女の制服を掴み引き寄せていた。

卯月「その・・・何と言うか、本当に・・・・・・ありがとう」

急にしおらしくなった卯月。またも耳まで沸騰して、智也を上目遣いでちらちらと窺う。
智也の方も、赤面しながら彼女を椅子ごと起こしてやった。

智也「いいって、それより大丈夫か?」
卯月「うん。・・・・・・智也が、・・・掴んでくれたから、大丈夫だよ」

そんな二人に、別の声がかけられた。少し甲高い少女の声。

鈴音「それはそれは、大丈夫で良かったですわね。
   ですが生憎と、お二人のチチクリあってる
   ラブラブシーンを見せつけられた私共は――

鈴音「――全然
   大丈夫じゃありませんのっ!!」



智也「と、戸越」
卯月「鈴音、そんな、・・・チ、チチクリあうだなんて」

クラスメイトの戸越鈴音が仁王立ちしていた。
鈴音の背後には、図書館の受験生全員を代弁するかのような、怒りの炎が揺れていた。

鈴音「少々気が立っておりますの。
   この場の皆さん総出で、お二人をフルぼっこ、
   もしくは簀巻きにして八つ当たりしたい程に」

智也&卯月
「「それ、少々って言わない。言わないから」」

鈴音「あら声までハモらせて、もしかしまして
   イク時も2人同時なんていうファンタジーを
   実現しちゃったとか仰りませんわよね」

鈴音「そんなにラブコメしたいなら、とっとと
   お外にでられて、好きなだけトースト咥えて
   衝突でもして下さいましっっ!!」


智也「トースト? あれ、何かあったような?」




ふと、智也の脳裏に何かが走り、呟いてしまった。
次の瞬間、図書館全体に戦慄が走った。


鈴音「ま、まさか、伝説的なシチュエーションまで
   経験済み・・・・・・卯月、何て恐ろしいコ」



鈴音だけじゃ無かった。その場の生徒たち全てが、まるで化け物と対じするかのように、二人から距離をとる。

智也「無い無い、そんな経験無いよ。
   ほら卯月も、ちゃんと否定しろよ」
卯月「う、うん。まずは落ち着きなよ鈴音」

卯月「そりゃ確かに私は、中2の夏休みに転校して
   きたけど、そんな少女漫画みたいな事、
   現実に起きる訳が無いじゃないか、ね」

鈴音「そう、ですわね。流石に咥えパンなんて、
   フィクションでなければ、起きる訳の無い
   妄想上の現象です。失礼いたしましたわ」

卯月「そうだよ、起きる訳ないよ。
   第一に、智也の家はお隣だよ。
   窓越しに部屋から話が出来るくらい」

窓越しに部屋から会話。
そのキーワードを打ち込まれ、皆の警戒レベルはデフコン4へと上昇する。
まったくの逆効果……

皆の「警戒」を「臨戦態勢」まではね上げやがった卯月は、その事に気付かない。
逆効果な弁明を追加砲撃。

卯月「ケンカしている時以外は、最初の登校から
   いつも一緒に登校してるんだもん、
   朝の弱い智也を、部屋まで起こしに行ってあげたりしてさ。
   咥えパンなんて経験したくても出来ないよ」

・・・・・・、
・・・・・・・・・・・・・・・
もう火に油を注ぐどころか、周辺の油田を一斉爆破したような発言。
もう皆が智也たちに向ける視線には、共に受験と戦う戦友への連帯感なんてない、

こいつら、"フィクションでなければ、起きる訳の無い妄想上の現象"を、毎朝実践していやがった。

という魂の叫びが、質量を帯びるくらい含まれていた。

・・・・・・もはや生徒たちは、二人に対して怒りを通り越し、恐怖や絶望さえも抱いている。その怯える様は、前も後ろもわからない初出撃の戦場で、返り血にまみれた死神に出会ってしまったかのようだ。

卯月「・・・・・・あれ? どうしたの鈴音も皆も」

きょろきょろと周りをみる卯月。どうやら死神の片割れは、自分の圧倒的な恐怖を自覚していないようだ。

智也「はぁ・・・あ、先生、ちょっとなんとかして下さい」

智也は監督役の初老の教師に助けを求める。だが教師は好々爺な笑顔を浮かべて、親指を上に向けた拳を突き出す。
駄目だ・・・どうやらご理解のある教員らしい。「若人よ青春を謳歌せよ」と無言で後押ししやがった。

智也「・・・・・・出るか」
卯月「・・・・・・・・・そうだね」

この場に留まる事も、誤解を解くことも、二人諦めて図書館を後にする。



分厚いガラスの二重扉を抜ければ、湿った冷気が包む中庭にでる。
中途半端に北国なこの地方特有の、水っぽい雪と下手くそな雪かきの所為で、中庭は全体的に茶色く薄汚れていた。
それは中庭を貫き新校舎と旧校舎を結ぶ、屋根付きの渡り廊下も同様だ。
押し寄せる土混じりの雪解け水で、マダラ模様に半分以上が水浸しになっている。
家路に着くならば一度左の新校舎へ入いり、昇降口で土足に履き替える必要がある。
智也もそのつもりだった。学校指定のPコートに袖を通しながら、水溜りを避けつつ左へ行こうとする。
だが、彼のコートの裾を卯月が掴んで引き止めてきた。

智也「ん? どうした?」
卯月「・・・うん、よ、用事と言うか何と言うか。その、図書館以外にも、智也が集中出来そうな場所があるんだよ」
智也「ああ、駅前のファミレスか? このあたりじゃそこくらいしか――― 」
卯月「違うっ!! 学園にあるのっ、旧校舎、・・・旧校舎にあるんだよ。・・・・・・お願い」
智也「お願いって・・・」

智也がファミレスを提案しかけると、卯月は懸命に否定する。
足元の水溜りで上履きが濡れるのも構わず、智也に近付いてすがる様に引き止める。

智也「解ったよ・・・卯月がそういうなら、僕はかまわないよ。でも旧校舎って・・・」
卯月「部室だよ」

案内されたのは旧校舎1階の一番奥。演劇部と女子護身術同好会の部室である大部屋だった。
卯月が去年の年末まで部長を務めていた部活であり、3年間の思い出の詰まった場所だ。

ああなるほど、と智也は一人納得していた。
受験で不安になっている彼女は、慣れ親しんだ部室で落ち着きたいのだと。だから、先ほどの慌てた様子も理解できる。
もう直ぐ卒業な訳で、少しでも思い出作りだってしたいだろうし、ここなら卯月も安心して勉強が出来る。
それは、智也にも言えることだった。
旧校舎は、文化部の部室と普段は使わないような特別教室ばかり。邪魔されること無く集中できる筈だ。
それにこの部室は、寝泊り出来る位に居住性がよく出来ている。
衣装の管理や着替えのために、部屋全体が土足厳禁な上に掃除が行き届いている。
しかも古いカキワリで区切られた一角では、畳が敷かれて炬燵や暖房も完備。ちょっとした旅館の和室みたいになっていた。

まだ卯月が持っていた鍵を使い、部屋の電灯も付けずこっそりと中に入る二人。
勝手に納得している智也と対照的に、後から付いてくる卯月は顔を伏せ小刻みに震えていた。暖房や炬燵の電源を入れている時も、彼に震えを悟られないように、必死に押さえ込もうとしていた。
それでも震えは止まらなかった。

だから、卯月は行動に出た。智也を押し倒す。

コートも脱いで炬燵に入ろうとしていた無防備な智也。
卯月は彼を畳みに押し倒し、覆いかぶさる。

智也「ちょっと、何だよ卯月、どうし―――」
卯月「言ったよね、別のお守りくれるって。だから頂戴、私に君のお守り頂戴」

何が何だか解らない。
部室自体の明かりは無く、和室用の小さな電灯と窓からの冬の日差しのみの、若干光量不足の空間。
押し倒された智也の視界からは、卯月の顔はよく見えない。彼女の長い髪と逆光の所為で、視覚では何も読み取れなかった。
でも、・・・・・・いやだからこそ、視覚以外の感覚で彼女を強く感じていた。

耳の直ぐ側で発せられる、微熱のこもった湿った吐息を
蟲誘的としかいえない、甘く刺激する髪と汗の香りを
衣服越しでも主張する、押し付けられた身体の柔らかさを。
掴まれた両手から伝わる、焼けるような鼓動と体温を

そして頬にいくつも落ちてくる、熱い涙の滴を

卯月「我慢できないんだよ。恐くて、
   ・・・恐くて、恐くて、本当にせつなくて」
卯月「だからお守りとして、君を頂戴。
   そうしたら私、頑張れるから」
智也「卯月・・・」
卯月「軽蔑しても良いよ。好きだからじゃなくて
   ・・・ううん本当に君の事好きだよ。
   けど、一番の理由は、恐いからなんだ」

卯月「そんな理由で、抱いて欲しくて
   もう、たまらないんだよ」
卯月「さっき助けてもらった時、
   火が付いちゃったみたいで、もう・・・」
卯月「もう・・・抱きしめてもらう事で、
   頭の中いっいなんだ。だから智也、ね」

互いに両手の使えない体勢のまま、卯月は智也に口付けをする。
触れ合うだけで満足できるはずも無く、強く求めて舌を絡めてくる卯月。もう理性なんて残っていない。

対して智也は、自分の片隅に冷静な部分が残っていて、それが許せなかった。
だから彼は、力ずくで卯月の手を振り払う。そして――――






智也「もう止まらないからな」

そう、自分に言い聞かすように宣言すると、力づくで卯月と体勢を入れ替える。
攻守が代るかの様に、卯月の柔らかな身体を畳みに押し付け、再び唇を奪った。
絡み合う舌と、交じり合う体温と唾液。
甘いと感じるのは、錯覚だろうか。
軟体動物のようにぬめる舌が、歯並びを確かめるように、互いの歯茎や上顎をなぞりあう。
と同時に、智也は性急過ぎるくらいに、右手を彼女の下半身へと下げてゆく。

卯月「んっく、っあ、・・・なぅ、まって、そんな、ぅっん、ちゅ」

スカート越しなんてまどろっこしい事はしない。
スカートの中ほどを掴むと、腰の方にたくし上げた。
彼女が身をよじり抵抗するのも、無理にめくり上げて皺になるのも構わず、汗ばんだ太ももと、既に湿った白いレースの下着を剥き出しにする。
もう桜色に発熱していた卯月の太ももを、冷え切った智也の右手が掴んだ。
卯月「ひゃうっ、ぁっっっ!! 冷たっ!!」
途端、駆け上がる冷たくも甘美な衝撃。卯月の肢体は、意思とは無関係にぴくっと、意外なほど大きく跳ねあがった。
思わず驚き、唇を離して目を合わせる二人

智也「えーと、もしかして・・・感じた?」
卯月「ち、違うもん」

耳元で囁けば、卯月はぷいと、そっぽを向いてしまう。
初めてではないけども、まだ数えるくらいしか交わった事の無い二人。
どうしても初々しいやり取りになってしまう。
そんな仕草を可愛いと思いながら、智也は汗ばんだ彼女の太ももの質感を味わう。
女の子らしいむっちりと脂肪の乗った柔肌だけど、健康的な卯月らしく、強く押せば奥から伝わる筋肉の張りと躍動がある。
肌は理細かく、汗に濡れてシットリと、掌に吸いつくような感触。そのまま上に向かって、撫で上げれば、

卯月「まって、ちょ、っダメ、んぁっ!」

咄嗟に閉じられようとした秘所まで、一気に掌をこじ入れた。
そこは汗で湿り、太ももよりもムッとする暑さ、まるで温泉の湧き出る洞窟のようだ。

卯月「はぅん、もぅっ、ぁぁぁん」

指差で引っかくようにして、下着越しに秘所をこすれば、卯月の吐息は艶に染まる。
そして、秘所の奥から熱い何かが溢れ出てくる。純白の生地は一層のシミが広がり、透明度を増して桃色の部分を透かしてみせた。
身体を起こし、その変化を確認する智也。もう大丈夫と判断すると下着を脱がすのももどかしく、クロッチ部分を横にずらすと、前触れも無くツプっと中指をナカへ挿入する。

卯月「あっ、きゃ、くっぅぅぁぁあああ―――っっっっっっっっっっ!」」

その瞬間、卯月はほとんど絶叫に近い声で喘ぎ声を響かせる。
と同時に身体の方は、挿入され指を待ちわびた、とばかりに熱い肉壁の緊縛で歓迎する
熱と体液と快感で満たされたナカは、きゅうきゅうと智也の中指を締め上げ、細かく震え続けた。

智也「もしかしなくても、・・・イッた?」
卯月「っ!?・・・ぁぅ・・・っ!! っ!!」

羞恥と刺激と余韻のあまり声も出せず、また顔をそむける卯月。
そんな彼女に智也は容赦しない。
まだイッたばかりで、甘い痺れが走っている彼女のナカを、智也は中指でカキまわす。しかも、余った残り4本の指も使い、陰唇に爪を立ててこすり上げた。
特に皮を被ったクリトリスは、根元からしごく様に丁寧に攻めて攻略する。

智也「イッたんだろ、ほら、イッたって素直に言いなよ、ほらほら」
卯月「・・・っないもん。くはぅ、イッてなんか…、っああ!!」
智也「でも、こんなに熱くて、こんなにあふれてるのに。ほら、こんなに音がする」

ニチョニチョと、彼女のソコからは粘質な水音が聞こえて来る。しかも静かな旧校舎ゆえに、その嫌らしい音は周囲に響いている錯覚を覚えてしまう。
いや、錯覚なのか現実なのか、もう卯月には解らなくなっていた。
自分の恥ずかしい音が、吐息が、抑えきれない艶声が、学園中に響いている気にさえなっていた。

卯月「いやぁぁぁ・・・ぅああっ、ダメ、・・・っちゃう、聴こえちゃうの、こんな・・・ダメなのぃ」

言葉ではダメと言いつつも、彼女のナカは、次第に智也の指を、奥へ奥へ引き込むように動きだし、ついには、中指を根元まで咥え込んでしまう。
押し出された愛液は、下着で吸い取りきれるわけも無く、太ももや尻肉を伝いスカートの内側へ垂れていく。
中指がザラついた天井をこすり、親指と人差し指がクリトリスの包皮をめくり、剥き出しの秘珠を直に攻め立てる。

卯月「うはっ…あ、あぁぁ、ダメ、強いよ、強すぎっ!!
    ダメ、もうらめぇん、っぅぁああっっっっっっ!!」

ここが旧校舎の一室という事も忘れ、卯月は雌の喜びを叫んでいた。
身体もまたぴく、ぴくっ、と愛蜜を飛ばしながら大きく膣を痙攣。うねるように指をきつく締め上げる。


智也「う、卯月、声が大きいって・・・え?」
卯月「うはっ…あ、あはぁぁ…、ぁぁうは・・・」

もう智也の声なんて届いていない様子。
焦点も定まらず、口を半開きにして、涎を垂れ流しながら快感に震えている。
乱れた息には熱と女の匂いがこもり、寒い室内においては温度差から、白く霧となって吐き出されている。
普段子供っぽい卯月とのギャップもあり、それは途方もなくエロティックだった。
智也に我慢なんて出来るわけが無い。

手早く制服のズボンとトランクスを脱ぎ捨てる。
もう充分すぎるほどに勃起した怒張を、力なく仰向けに寝ている彼女の、ぬかるんだ入り口にあてがう。

左手で彼女の左脚をしっかりと抱え込み、上にもちあげるような、変則的な正常位。
未だ意識の白濁した卯月に声をかけることなく、無造作にナカへと割り込んでゆく。

智也「っく、きつ」
卯月「かはっ!!、ぁぁふ、ぉ・・・ぁん、はぁぅぅっっ!!」

二度の絶頂で、あふれるほどの愛液と燗熱に満ちている卯月の膣だが、
経験自体が少ないために、まだこなれる事無く、キツく怒張を締め上げる。
それは、同じく経験の少ない智也にとって、一瞬でも気を抜けば、直ぐに果ててしまうほどの快感を生み出している。

思えば、9月のはじめに交わって以来、4ヶ月ぶりの逢瀬。
一度味わってしまい、忘れようとしても忘れられなかったあの肉欲を、今再び自分が支配している。
自分以外、誰一人として知らない卯月の身体を、自分の下に組み敷いている。

怒張から伝わる、蕩けるような体温と感触だけではない。絶え間なくこみ上げる征服感もまた、智也の神経を快感で焼き切ろうとしてくる。

歯を食い縛り、ゆっくりと、ゆっくりと奥へと分け入り、遂に怒張の全てを卯月に埋め込んだ。
ずごい。
智也が動いてなくとも、ぬめる膣自体が波打つように様に振るえて、絡み付いてくる。

卯月「っはぁ、・・・ぁぅ、・・・はぅぁ・・・っ」

金魚のようにパクパクと酸素を求める卯月。乱れた呼吸と連動して、その胸も荒く上下に揺れる。
その揺れる膨らみを我が物にしようと、彼女のブラウスのボタンに手をかける。
襟のリボンタイは残して、わざと胸元からお腹にかけてのボタンだけを外し、ブラも上にめくり上げる。
するとブラウスの隙間から、強調されるように双丘がこぼれ出てくる。
身長の割にボリュームのあるそれは、もうほんのりと桜色に発熱し、先端は硬く尖っていた。
智也はその膨らみを鷲掴みにすると、

智也「い、いくよ!!」

全力で腰を振り出した。

卯月「ひっ?! あっ、ぁぁぁ、あんっ、は、はんっ! くぁぁっ!!」
智也「はあっ!‥はあっ!‥はあっ!」
卯月「あっ、それ、ダメぇっ…ぇんっ!! きもち、よすぎて、ぁぅ!!変になるっ…」

卯月が大声で乱れる反応に、智也の腰の動きも加速。胸を掴む右手も、尖った先端を指先で潰すように持ち代えた。
内臓を揺るがすような衝撃と、全身がバラバラになりそうなほどの快感が、卯月の体中を駆け巡った。

卯月「ひゃんっ!ひぁあああっ!」

既に限界に近かった彼女は、あっけなく絶頂を迎えてしまった。
またも意識が飛んで仰け反る卯月に、彼は休む暇を与えなかった。

卯月「えっ!? ひぁんっ!ぐあっ!っ!んっ!ダメぇ!凄いの…ふぁっ!」

達したばかりで敏感になっている卯月の中に、流れ込んでくる連続した快感。
智也は身体を起こすと、今度は左手を彼女の腰に回し、腰を持ち上げるようにホールドし、下から突き上げるように腰を打ち付ける。

卯月「ぅあんっ!ひぅ、こんな、あぅっ!! いいっ!、凄いのっ!!」

狂ったように喘ぎ、悶える卯月。もう、ここがどこであろうと構わない。身体を仰け反らせ、ひたすら女の快感に没頭していくだけだ
智也もまた、腰だけでなく、背中や四肢の筋肉もフル稼働させ、怒張を彼女のナカに打ち込むことに没頭している。
汗と体液を飛び散らせ、卯月を追い詰めてゆく智也だが、彼自信もまた、彼女にグイグイと締め上げられ追い詰められている。熱くうねる蜜壷から逃れられはしない。

卯月「あっ、ま、またっ!ゃんっ、もぅ! もぅダメ、あ、頭が、しびれるっ…これ以上、もぉっ…!」
卯月「無理、らめ・・・も、もうゆるして!! ひっ?! あんっ、ん、あぁぅ、あん、ああーーーっ!!
   ゆるひ、ひゃぃんんっ、ぅぁあう、ああぅぁぁぁあーーーー!!!」

智也「くっ!!!」

きた
何度目かも解らなくなるほどの嬌声を発し、卯月が絶頂を迎える。それと同時に、ナカが収縮を始める。
蠢き、搾り取られるような快感。
次の瞬間、智也の頭の中で閃光が弾け、腰が溶けるような感覚と共に、煮えたぎった熱い精を放ていった。

 
スポンサーサイト

テーマ: 自作小説
ジャンル: 小説・文学

コメントの投稿

非公開コメント

Template: laserdisks2cL
Powered by FC2 Blog
Copyright © ライ麦狼 All Rights Reserved.
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。