ライ麦狼の寝床

このブログはフィクションであり、実在の (以下略

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業務連絡 走り書き「受験生モノ」

DATE: 2008. 09. 21 CATEGORY: 日記×ネタ+妄想
ども、『狼と香辛料』の”ホロ”の名前の由来を勝手に

「狼 + 欧州 という事ならスラブに関係あるのでは? 」

と決め付けて、そこいら辺の情報をネットと書籍であさっていたライ麦狼です。
まぁ、”ホロ”という名前のフォークソング・フォークダンスは見つけましたが・・・関係ないですよね、たぶん。

あと、由来とは関係ないけど、デジタル・クワルナフ さまで読んだ記事も、なかなか面白かったです。

真面目に由来を調べるならば、金枝篇を読み返したり、作者のブログを漁ったり、ファンレターを電撃文庫宛に送ったり、現在何粒目か解りませんがスレッドに書き込んでみるのが妥当なのでしょうが、
それでは、妄想・・・もとい、想像の翼を広げる遊戯に対して不粋かな? と思ったりして♪


で、業務連絡です、はい。

ある”お題”というか、とある導入部に使える設定として、ちっくと書いてみた走り書きです。

あくまで走り書きです。
主人公・ヒロインともに高校3年生で受験生・・・もとい”学園”の3年生で受験生で、季節は2月頭くらいですかね、センターの一次試験の翌週くらい想定しています。
特に服装の指定などは考えていません。
環境・天気なども決定・描写する必要は無いと思われますが、”寒い方が吐息や体温の視覚的表現がしやすい”気がしたので、中途半端な北国を想定しています。
登場人物は全て18歳以上です。



走り書き「受験生モノ」




落ちる。
その感覚を認識した次の瞬間には、首が勝手に跳ね上がっていた。
反動で脳がシェイクされ、儚いまどろみが消え去ってしまう。

「ほぇ?」

自分が脳裏の銀幕に何を投影していたのか。思い出そうとすればするほど、薄れてゆくもどかしさ。
何か、朝食のようなモノを食べていたような・・・・・・
言葉に出来ないくらいぼんやりとしたそれは、柔らかな縁取りと温もりを持っていながら、ひどく悲しいかったように思える。
旗瀬智也は、そこまでしてようやく気付いた。
自分が寝ていたらしい、と。
参ったな、と1人ごちて首をさする。
目の前の机には志望する私立大学の赤本。解きかけの英語長文問題が、ほぼ無傷のままふんぞり返っていた。
何処かの英字新聞の切り抜きなのだろう、
「米国のプロアメリカンフットボール球団の経営状況」
という不必要にマニアックな内容だが、文脈や文法はお堅いぐらいに素直だった。
いくら暖房の効いた図書館とはいえ、こんなザコ敵相手に戦闘放棄して寝てしまうなど、受験と戦う者としてあるまじき事だ。
こんなだから、先週のセンター試験もダメだったんだ。
そう自戒する智也の視界に、すっと、ルーズリーフが差し出された。
そこには、丸っこい文字が書かれていた。

『大丈夫? 君も何か聴く?』

隣に座る鈴屋卯月からだ。
智也がそちらを見れば、彼女はイヤホンを片側だけ外して、音楽を進めてくる。
ここは私語厳禁の学校の図書館。まして今は、自由登校期間の三年生への開放時間だ。
予備校などの充実していない田舎で、まがりなりにも進学校を名乗るこの学園では、意外と利用率は高く、席の大半が埋まっていた。
辺りはペンの走る音と、差し迫った受験本番に挑む気迫が満ちている。
そんな戦時下と呼べる状況では、隣同士の席でも筆談となってくる。
と同時に、こういった半分遊びじみたやり取りが、必要以上の緊張感をほぐしてくれる気がして悪くなかった。
智也はルーズリーフを受け取り、彼の言葉を書き込む。
こうして、肩を寄せ合っての密やかな文通が始まった。

『いや大丈夫。それにやっぱり音楽は遠慮する――

そこまで書いて返信しようとした智也だが、コレだけでは、せっかく心配してくれた卯月に対して無味乾燥すぎるかと考え、こう書き足す。

――ちなみに中身は誰の曲?』

帰ってきたルーズリーフの便りには、

『癒し系 = ハスキーボイスなボサノバ。トロトロに甘いスロージャズ。コブクロ。仙台貨物。
燃焼系 = ロボットアニメの洋楽メタルアレンジ。スパニッシュロック。JAMプロ。ナイトメア。』

相変わらずの微妙なラインナップだ。
中学の頃から二人は、テスト前などに机を並べて勉強する事がたびたびあった。
決まって卯月はBGMを聴きながら勉強し、智也は勉強以外の物を遮断して取り組んでいた。
それは今でも変わらない。
現に、学園の図書館で本番間近の受験勉強をしているのも、智也がこの場の空気を借りて集中しようとしたからだ。

『悪い、僕に付き合わせる形になって。卯月の場合、家の方が集中できるんじゃないのか』
『そんなことない。家だと集中は出来るけど、不安になる。智也だけでなく、他のみんなも見られるから落ち着く』
『?・・・ごめんよくわからない』
『家だと1人っきりだから不安。ここだと、みんな頑張っているんだな、1人じゃないんだって落ち着ける』

他者を見て自分を追い込む智也。他者を見て自分を安心させる卯月。

『判ったような判んないような』


智也にしてみれば、皆が頑張っていれば、それだけ競争率が高くなる気がして、自分もやらねばと言う加速がつく。
もちろん志望大学が違うならば、あまり関係ないの杞憂なのも判りつつもだ。
女の子の不安は理屈じゃない。
そのくらい判っていたつもりだが、彼女の不安に気付けなかったのは彼氏として落ち度かもしれない。そう智也は自戒した。
まぁ、彼氏彼女の関係になって4年近く立つが、いまだに恋人の新たな一面が見えた事は、素直にうれしいかったりするのだが。
だから気が緩んだろう。

『卯月は1人なんかじゃない。何処だって、いつだって僕は卯月と一緒だよ』

うっかりこんな台詞を書き込んでしまった。
しかも彼がこのミスに気付くのは遅かった。
受け取った卯月が数秒間フリーズした後、耳まで紅く沸騰しながら彼を凝視。それでも智也は気付かない。
卯月が辺り窺いながら、ルーズリーフを丁寧に折りたたみ始めて、ようやく気付いた。
今時、恋愛小説どころかBL小説にも出てこないほどの恐ろしい台詞。身の毛もよだつ羞恥心に襲われる。

「まて、返せそれっ!! 捨てろ、焼き捨てろ」
「ダメ渡さないよ。これは大切にとって置いて、お守りにするんだから」
「やめろよ、そんな恥ずかしい事」
「恥ずかしいけど良いんだよ。それに君の台詞のほうが、もっと恥ずかしいじゃない」

智也は、卯月からルーズリーフを奪い返そうと手を伸ばす。だが彼女もそれを阻止しようとする。
折りたたんだ大切なお守りを、両手で包み込んで反対側へのけぞる。

「きゃっ!!」
「ばか、危ない」

転倒。
バランスを崩し、椅子ごと後ろに転倒する卯月。
両手でルーズリーフを包み持っているため、受身がまったく取れない。
恐怖と落下する感覚に貫かれ、無防備な後頭部が床に――――――叩きつけられることはなかった。

「ったく、気を付けろよ。お守りなら別の物やるからさ」
「あ、ありがとう」

寸での所で智也が彼女の制服を掴み引き寄せていた。

「その・・・何と言うか、本当に・・・・・・ありがとう」

急にしおらしくなった卯月。またも耳まで沸騰して、智也を上目遣いでちらちらと窺う。
智也の方も、赤面しながら彼女を椅子ごと起こしてやった。

「いいって、それより大丈夫か?」
「うん。・・・・・・智也が、・・・掴んでくれたから、大丈夫だよ」

そんな二人に、別の声がかけられた。少し甲高い少女の声。

「へ~、大丈夫でよかったですわね。ですが生憎と、お二人のチチクリあってるシーンを見せられた私共は、大丈夫じゃありませんの」

「と、戸越」
「鈴音、そんな、・・・チ、チチクリあうだなんて」

クラスメイトの戸越鈴音が仁王立ちしていた。
鈴音の背後には、図書館の受験生全員を代弁するかのような、怒りの炎が揺れていた。

「少々気が立っておりましてね、この場の皆さん総出で、お二人をフルぼっこ&簀巻きにして、受験のストレスを八つ当たり気味にぶつけたいくらいに」
「「それ、少々って言わない。言わないから」」
「あらあら声までハモらせて、もしかしてイく時も二人同時なんていうファンタジーを、実現しちゃったとか仰りませんわよね。そんなにラブコメしたかったら
・・・いいえ、命が惜しかったら、とっととお外にでられて、好きなだけトースト咥えて衝突でもして下さいまし」
「トースト? あれ、何かあったような?」

ふと、智也の脳裏に何かが走り、呟いてしまった。
次の瞬間、図書館全体に戦慄が走った。

「まさか、伝説的なシチュエーションまで経験済み・・・・・・卯月、何て恐ろしいコ」

鈴音だけじゃ無かった。その場の生徒たち全てが、まるで化け物と対じするかのように、二人から距離をとる。

「無い無い、そんな経験無いって。ほら卯月も否定しろよ」
「う、うん。まずは落ち着きなよ鈴音。そりゃ確かに私は、中2の夏休みに転校してきたけど、そんな少女漫画みたいな事、現実に起きる訳が無いじゃないか、ね」
「そうですわね。流石に咥えパンなんて、フィクションのお話でなければ、起きる訳の無い現象ですわ。失礼いたしましたわ」
「そうだよ、起きる訳ないよ。第一に、智也の家はお隣だし、ケンカしている時以外は、最初の登校からいつも一緒に登校してるんだもん、そんな経験したくても出来ないよ」

・・・
充分に“フィクションのお話でなければ、起きる訳の無い現象”の範疇の事を、毎朝実践していやがった。
・・・・・・もはや生徒たちは、二人に対して怒りを通り越し、恐怖や絶望さえも抱いている。その怯える様は、前も後ろもわからない初出撃の戦場で、返り血にまみれた死神に出会ってしまったかのようだ。

「・・・・・・あれ? どうしたの鈴音も皆も」

きょろきょろと周りをみる卯月。どうやら死神の片割れは、自分の圧倒的な恐怖を自覚していないようだ。

「はぁ・・・あ、先生、ちょっとなんとかして下さい」

智也は監督役の初老の教師に助けを求める。だが教師は好々爺な笑顔を浮かべて、親指を上に向けた拳を突き出す。
駄目だ・・・どうやらご理解のある教員らしい。「若人よ青春を謳歌せよ」と無言で後押ししやがった。

「・・・・・・出るか」
「・・・・・・・・・そうだね」

この場に留まる事も、誤解を解くことも、二人諦めて図書館を後にする。



分厚いガラスの二重扉を抜ければ、湿った冷気が包む中庭にでる。
中途半端に北国なこの地方特有の、水っぽい雪と下手くそな雪かきの所為で、中庭は全体的に茶色く薄汚れていた。
それは中庭を貫き新校舎と旧校舎を結ぶ、屋根付きの渡り廊下も同様だ。
押し寄せる土混じりの雪解け水で、マダラ模様に半分以上が水浸しになっている。
家路に着くならば一度左の新校舎へ入いり、昇降口で土足に履き替える必要がある。
智也もそのつもりだった。学校指定のPコートに袖を通しながら、水溜りを避けつつ左へ行こうとする。
だが、彼のコートの裾を卯月が掴んで引き止めてきた。

「ん? どうした?」
「・・・うん、よ、用事と言うか何と言うか。その、図書館以外にも、智也が集中出来そうな場所があるんだよ」
「ああ、駅前のファミレスか? この田舎町じゃそこくらいしか――― 」
「違うっ!! 学園にあるのっ、旧校舎、・・・旧校舎にあるんだよ。・・・・・・お願い」
「お願いって・・・」

智也がファミレスを提案しかけると、卯月は懸命に否定する。
足元の水溜りで上履きが濡れるのも構わず、智也に近付いてすがる様に引き止める。

「解ったよ・・・卯月がそういうなら、僕はかまわないよ。でも旧校舎って・・・」
「部室だよ」

案内されたのは旧校舎1階の一番奥。演劇部と女子護身術同好会の部室である大部屋だった。
卯月が去年の年末まで部長を務めていた部活であり、3年間の思い出の詰まった場所だ。

ああなるほど、と智也は一人納得していた。
受験で不安になっている彼女は、慣れ親しんだ部室で落ち着きたいのだと。だから、先ほどの慌てた様子も理解できる。
もう直ぐ卒業な訳で、少しでも思い出作りだってしたいだろうし、ここなら卯月も安心して勉強が出来る。
それは、智也にも言えることだった。
旧校舎は、文化部の部室と普段は使わないような特別教室ばかり。邪魔されること無く集中できる筈だ。
それにこの部室は、寝泊り出来る位に居住性がよく出来ている。
衣装の管理や着替えのために、部屋全体が土足厳禁な上に掃除が行き届いている。
しかも古いカキワリで区切られた一角では、畳が敷かれて炬燵や暖房も完備。ちょっとした旅館の和室みたいになっていた。

まだ卯月が持っていた鍵を使い、部屋の電灯も付けずこっそりと中に入る二人。
勝手に納得している智也と対照的に、後から付いてくる卯月は顔を伏せ小刻みに震えていた。暖房や炬燵の電源を入れている時も、彼に震えを悟られないように、必死に押さえ込もうとしていた。
それでも震えは止まらなかった。

だから、卯月は行動に出た。智也を押し倒す。

コートも脱いで炬燵に入ろうとしていた無防備な智也。
卯月は彼を畳みに押し倒し、覆いかぶさる。

「ちょっと、何だよ卯月、どうし―――」
「言ったよね、別のお守りくれるって。だから頂戴、私に君のお守り頂戴」

何が何だか解らない。
部室自体の明かりは無く、和室用の小さな電灯と窓からの冬の日差しのみの、若干光量不足の空間。
押し倒された智也の視界からは、卯月の顔はよく見えない。彼女の長い髪と逆光の所為で、視覚では何も読み取れなかった。
でも、・・・・・・いやだからこそ、視覚以外の感覚で彼女を強く感じていた。

耳の直ぐ側で発せられる、微熱のこもった湿った吐息を
蟲誘的としかいえない、甘く刺激する髪と汗の香りを
衣服越しでも主張する、押し付けられた身体の柔らかさを。
掴まれた両手から伝わる、焼けるような鼓動と体温を

そして頬にいくつも落ちてくる、熱い涙の滴を

「我慢できないんだよ。恐くて、・・・恐くて、恐くて、本当にせつなくて、だからお守りとして、智也を頂戴。そうしたら私、頑張れるから」
「卯月・・・」
「軽蔑しても良いよ。好きだからとかじゃなくて・・・ううん本当に智也の事好きだよ。けど、一番の理由は、恐いからなんだ・・・そんな理由で、抱いて欲しくてたまらないんだよ。さっき助けてもらった時に火が付いちゃったみたいで、もう・・・抱きしめてもらう事で、頭の中いっぱいなんだ。だから、ね」

互いに両手の使えない体勢のまま、卯月は智也に口付けをする。
触れ合うだけで満足できるはずも無く、強く求めて舌を絡めてくる卯月。もう理性なんて残っていない。

対して智也は、自分の片隅に冷静な部分が残っていて、それが許せなかった。
だから彼は、力ずくで卯月の手を振り払う。そして――――


 
  ―以下、自主検閲の結果削除―


走り書きという事で、導入部分を書いてみました。

導入だけするなら、図書館のシーンは要らないんだけどね。図書館行ったら、”改修していた・エアコンが壊れていた””既に人がいっぱいで席が無かった・五月蝿くて集中できなかった”等でも、いっこうに構わないといえば構わないのかな?


あと、まったく関係ないけど、民主党の臨時党大会(9/21)で、最前列で小沢さんの4人右の人・・・居眠りして船こいでなかった?
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テーマ: 学園小説
ジャンル: 小説・文学

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