ライ麦狼の寝床

このブログはフィクションであり、実在の (以下略

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疾走感がほしい

DATE: 2008. 03. 23 CATEGORY: 日記×ネタ+妄想
ども、某エキストラ募集に参加したくてたまらないライ麦狼です。
にしても、ヴォーカロイドにDMCの曲を歌わせた作品が、なかなか見つからないのです。
ミク・リン・レンのハモリで「下半身さえあればいいっ!!」とか、そんな感じの。


昨日からどーにも頭痛が酷く、ケダルイ週末を迎えています。
なんつーか、頭を後にひっつめるみたいに痛くて、丁度ポニーテールをしっぱなしにして、痛くなっちゃう感じに似てますかね~
そんな日は、ゆったりとした曲でも聴きながら、日向でお昼ねッス。

「autonomia」
(Annabel)

アルゼンチン生まれのAnnabelさん。南米テイストにautonomiaというと、Autonomia Carajo みたいな気もしちゃいますが、ラテンとかそーいうのとは違う雰囲気。
特に曲名の由来などは見かけませんが、曲の歌詞を聴く限りでは、語源の”自律”という言葉よりも、”自立”とも”反抗”とも”諦め”とも割り切れないモノをイメージします。
根拠ないけど、コレと関係あるのかな?
少なくとも、副編が他の雑誌の副編とラップユニットを組んでた雑誌に由来する、アウトニア王国物語とは関係ないですよね・・・


呼吸音から始まるトラック1。それを聴いたあとですと、歌いだす前に空気を吸う音が気になり、ちょっと艶っぽく聴こえてドキドキしちゃいました。
歌い方も、吐息まじりに囁くみたいに歌う人だけに、破壊力バツグンです。
艶っぽさでは、生音チェロも艶っぽくていいですね。曲調もあるんでしょうが、バイオリンよりもオトナな雰囲気って感じがしちゃいます。

そして何より、トラック2の中盤の疾走感が最高です。なんつーか、CMに使われたなら、たぶんあの部分が流れるんだろうなぁ~、と思わずにはいられないです。
う~む。
そんな”疾走感”が、とーも足りないんだよなー、という駄文でも。

走り書きNo N-01 矛盾 0-2 
”冒頭”


故事に『矛盾』というモノがある。


楚人有鬻盾与矛者。
誉之曰、「吾盾之堅、莫能陥也。」
又誉其矛曰、「吾矛之利、於物無不陥也。」
或曰、「以子之矛、陥子之盾、何如。」
其人弗能応也。

楚人に盾と矛とをひさぐ者あり。
これをほめていはく、「わが盾の堅きこと、よくとほすものなきなり。」と。
また、その矛をほめていはく、「わが矛の利なること、物においてとほさざることなきなり。」と。
あるひといわく、「子の矛をもつて、子の盾をとほさばいかん。」と。
その人こたふることあたはざりき。
(『韓非子』難編(一)より)

矛と盾がぶつかり合う事について、楚人は答えることが出来なかった。
だが、結界の使い手たる穂村の者は迷うことなく、こう答えるだろう。

「盾をもって矛を打ち殴ればいい。盾を鈍器として矛をへし折ってやればいい。盾こそが最強だ」、と。
そう丁度今から、次期頭首の穂村優樹が実践するように。



10月半ばの栃木県某所。午後10時00分


10時の時報。
それを合図に、戦場が出現した。
数十の曳光弾が飛び交う銃撃戦だ。
場所は、山林に埋もれるように忘れ去られた廃寺周辺。
特に参門へと続く坂道では、辺りが照らされるほどに、赤や緑の光の軌跡が描かれる。
通常、曳光弾と通常弾の比率は1対3。放たれる鋼の礫(つぶて)の総数は、軽く100を超えていた。
そんな弾雨真っ只中の坂道を、穂村優樹はトヨタの大型車両、メガクルーザーにて参門めがけ駆け上る。
それも、ハンドルもアクセルも全て、急遽取り付けた自動運転機能任せ。自身はサンルーフから身を乗り出し、この戦場に突っ込んでいく
むろん自動運転と言ったところで、上等なシロモノではない。ただ事前にGPSで決めたルートをフルアクセルで加速していくだけ、減速や止まる事も考えてなければ、乗車している人間の事など考えてもいない。
あるのは、ただ悪路を征し疾走する、3000kg以上の質量の塊、という概念のみ。
その塊に、優樹が更なる概念を添加する。
それは結界という概念だ。

穂村に伝わる秘術『結界』。
穂村の結界は、結界糸と呼ばれる糸を張り巡らせることで、平面や立体に結界を発生させる。
優樹ほどの実力者ともなれば、結界糸を触手のように意のままに操り、何も無い空間に結界を展開することも出来る。

物の配置や地形や地脈、あるいは街並みなどで附術する、陰陽道や風水の結界とは大きく違う。
どちらかというと穂村の結界は、注連縄を使った神道よりの呪術だ。
時の権力者が望むような、街ひとつを守る大規模かつ永続的な結界は出来ない。そのため皇室と特別なつながりなどはなく、宮内庁の管理する多数ある呪術法人の1つとして認識されている。
それでも、術者が今望む形に結界を作れる汎用性の高さ故か、神代の頃より平成の今日まで廃れることなく、様々な工夫をされ連綿と受け継がれてきた。

その汎用性の妙を優樹が見せ付ける。

「いっけーーーーーーーーーっ!!」

空気抵抗をギリギリまで下げるように、車体と自身に添う形で展開した結界。それは降り注ぐ弾丸の雨を、全く寄せ付けない。FRP製ボディの民間車両を、まるでハリウッド映画に出てくるような、完全な装甲車に変えている。
こいつを、参門を守る敵に真正面からぶつけようという作戦だ。
しかも車内には、10kgほどの爆薬が仕掛けてある。10kgの爆薬がどれほどの威力なのか、優樹もその爆薬をセットした者もわからない。敵にぶつかった瞬間に起爆させれば、追加ダメージが多少あるのではないか? そういう発想からだ。

そんなテロリストの特攻まがいの攻撃を、なぜ穂村優樹は仕掛けているのか。
それは、敵もまた穂村の者だからだ。
飾り気の無い言葉で言ってしまえば、この戦場は穂村の内ゲバだ。
敵も味方も結界を展開している。

現在、呪術法人「穂村」は数派に分裂。
優樹の父親でもある現頭首は、独断で物事を決める性質で敵も多い。それが災いしてか、「穂村」は分裂し、次期頭首あらそいだけでなく、“正当な「穂村」”を名乗り分離した一派までもいる。
今回もある派閥の1つが、優樹の家の分家に当たる、同い年の16歳の少女を誘拐し、一方的な交渉を持ちかけてきた。
「人質がおしくば、頭首の座をゆずれ」という、いかにもな内容だ。
現頭首の回答は、人質救出に名を借りた強行突撃だった。
納得なんて出来なくとも、誰も異論を挟むことができなかった。
警察に届ける訳には行かない。
他の呪術法人に助力を求めるのは、穂村の恥だ。
交渉に応じるなど論外。だが、交渉そのものを放棄したならば、そこに別の派閥がつけ込んで来る。
もしかしたならばこの誘拐自体が、実行した派閥ではなく、別の派閥が計画した漁夫の利を狙ったものではなかろうか。

そして何より、現頭首の意見に逆らうことが出来なかった・・・・・・。

優樹もまた逆らう事の出来なかった1人だ。
だからだろうか、せめても罪滅ぼしと優樹は先陣を切る。
それが免罪符の一切れにもならないことは、百も承知している。それでも、だ。




それにしても、機銃の弾丸程度の物理的な攻撃など、軽く防いでみせる穂村の結界。
その結界の使い手同士が戦うとなると、その戦闘方法は双方共に酷く稚拙になってしまった。
互いに、張った結界の隙間からの銃撃戦。
1発2発では無意味でも、100発200発撃ち込めば、弾丸の運動エネルギーや衝撃は伝わり、結界の劣化や結界師の疲弊がおきるのでは?
それだけ撃てば、正に「下手な鉄砲数撃ちゃあたる」ではないが、結界の隙間から攻撃できるのでは?
あまりにも決定打にかける物量戦だ。
硬い平面や空間を作るのではなく、世界に概念的に干渉し、隔絶された平面や空間を作る穂村の結界である。だが、「至近距離で対物ライフルを撃たれたら貫通した」「呪装した魔弾によって結界を喰われた」、「倒壊するビルの爆風で吹き飛ばされた」といった事実はある。
世界が干渉しきれないほどの状況を突きつけてきたり、他の呪術の影響があったり、はたまた結界師ごと吹き飛ばされたならば、結界は意味を成さない。

今回もバズーカ砲や戦車でもあればよかったのだが、そんなもの民間人である穂村の者たちには用意できなかった。
他の呪術法人と共同で荒事に関与する事が多々あれども、あくまで民間人である穂村の者たちは、手軽な(?)機銃や猟銃で武装するしかなかった。
それは敵も同じらしく、飛び交う曳光弾の色も、西側特有の暖色系と東側特有の緑色系が混じっている。

それを打破する秘策が、優樹のメガクルーザーだ。
この突貫をもってすれば、参門を守る4、5人程度の結界師など、その質量と速度で結界ごとはね飛ばせるだろう。

「いい加減やめろよ、こんな事。お前らそこをどけ、バカ野郎がっ!!」

敵意よりも悲しみを帯びた怒りを叫びながら、優樹はサンルーフから脱出。
身体に結界を纏いながら地面を転がり、衝撃を逃す。泣きそうな顔で、自分の放った突進すむ武器を見上げながら。


民間人の手に入るなかで、最重の質量と最高の路外走行性能と思われる怪物が、時速60km以上で突進してくる。
こんなモノと衝突したら誰だってひとたまりも無い。既にそれは移動手段でも運搬手段でもなく、ひとつの武器以外の何者でもない。
本来盾である結界を、凶悪な武器とする。

これが楚人ではなく、穂村の者の答えだ。

穂村の答えが参門に突撃。
予想より多くの結界師を巻き込み、大型車両が古びた参門を破壊しながら突破。そのまま境内に突入したところで、10kgの爆薬が起爆した。
爆発は眩く派手に夜を赤く照らす。ガラスやFRPの破片ばかりか、金属部品の欠片までもが散弾となり襲い掛かった。
それでも超重な車体フレームは原型も速度もそのままに、火の玉となり本殿に突っ込んだ。
形勢が傾く瞬間だった。
優樹の開けた防衛網の穴から後続部隊が進軍。敵が体勢を立て直す前に境内の敵を制圧、参門周辺を確保する。
脱出の際に痛めた関節の応急措置を済ました優樹が戦線に戻る頃には、本殿への突入が開始されていた。
2班に分かれての突入。本殿に立て篭もる敵派閥の主要メンバーの制圧と、人質の建前上の救出が始まった。
優樹もその戦列に加勢しようとした瞬間、それは起きた。

爆散

圧倒的な熱量が辺りをなぎ払った。
本殿の壁の全てが一瞬で打ち払われ、柱と屋根だけを残した、能舞台の様な姿と様変わりをする。
メガクルーザーに残っていたガソリンに引火したのかと思ったが、それは違う。
全ての壁が本殿の最奥部から放射状に吹き飛ばされ、メガクルーザー自体もその放射に従い転倒している。
何が起きた。
皆の視点が集まる先。放射の中心には、1人の少女と青い火炎に包まれた異形の獣。その前で恐怖に震える6人の敵派閥幹部。
少女は一糸纏わぬ姿。それも、分娩台のような台座に縛られ、その周囲には何かしらの儀式に用いる紋様が描かれている。それは人質というよりも、生贄と呼ぶべきだろう。
異形の獣は何所か猿に似た体躯に、龍の頭と尻尾、背中には華麗な蝶の羽が広がっている。身体は人間より一回り大きい。聖獣キリンとも、関西に生息するヌエとも違う。
6人の敵幹部は、明らかに穂村の結界とは違う術式に手を出したのだろう。・・・そして、自滅した。

異形は生贄の少女を喰らうことはなかった。彼女の戒め優しく解くと、まるで少女が自分の主であると言わんばかりに、深くかしづいた。
助け出された少女もまた、目の前の存在が自らの従者と確信していた。だからこそ、従者にしか聞こえないささやきで何かを告げる。

次の瞬間異形が動いた。
人間の格闘術が必要とする事前の予備動作など、異形には必要ない。一切の前触れも無く数メートルの間合いを詰め、敵幹部の1人を鷲づかみにする。
途端、幹部の身体が青く燃え上がり灰に変わった。
残る5人は散会して結界を広げるが、無駄な足掻きだ。
異形は1人ずつ襲い掛かり、二重三重に張られた結界ごと幹部を灰に変えてゆく。
結界が燃え上がる。
隔絶したはずの空間さえ燃やす異形の炎。それは化学的な燃焼反応ではなく、結界と同じく概念的に世界に干渉する炎。
1人また1人と灰に変わってゆく。

「や、やめよ・・・なぁ、もういいだろ、やめさせろよっ!! こんな一方的なの」

思わず叫んだ優樹。少女に向かって叫んだのか、異形に向かって叫んだのかさえ判らないほど、意識が明滅する。
ただ判ることは、こちらを向いた少女の目には、幹部たちに向けたものとはまた別の、鉛色の冷たい怒りが宿っていた。
6人目をたいらげた異形も、主の視線をたどるようにこちらを振り向く。そしてこちらが身をすくます暇も与えず―――――――――



いつもこのシーンで目が覚める。
夢だ。それも飛び切りの悪夢だ。
多少ラストは違えど、1ヶ月前に起きた出来事。それを優樹は何度も悪夢として再現してしまう。
イギリスへ向かうこの機内の中でも、やはり悪夢を見てしまった。
悪夢のラストは決まって、やめろと叫んだり止めに入った優樹も異形 ――ホムラ―― の餌食となるのだが、実際は違った。
叫ぶことも止めに入ることもなく、ただ傍観していた。
父親に逆らえないのと同じく、あの異形と少女に圧倒され何もできなかった。
後になり判明したが、なにしろあの異形は、穂村がその血に開祖から封じ続けた存在であり、真名だったのだから。
穂村の真名は『焔(ほむら)』であり、結界は本来身を守るためではなく、あの異形を何とか封じようとしたものだから。
もっとも、ホムラを封じることの出来る者など、現在の穂村にはいなかった。
そればかりか、あの圧倒的な力と真名の再現をはたした少女が、次期頭首と決定された。
・・・・・・本人の同意も無いままに、後見人の現頭首の一存において。
『穂村』の分裂は瞬く間に終息。そればかりか、皇室とも関係を築く結果となった。

「穂村」にとってそれは最良の選択であったが、あの少女にとってこれから穂村で生きる事は、はたして最良だろうか。
優樹は窓の外を眺めながらぼんやりと考える。窓の外に答えがあるはずもなく、ある物と言えば灰色の翼しかない。
彼女にとっては、この狭いエコノミークラスの席に、座っていたほうが幸せだったのではないだろうか。
もともと彼女はイギリス留学が決まっていた。だがあの一件で、丁度優樹と彼女は、次期頭首の座とイギリス留学を交換する形となった。

考えてみれば、彼女とはまともに話をしたことも無い。
ただ繋がりがあると言えば、一度だけ抱きしめことがあるだけだ。
次期頭首が決まった後の彼女は、本家の屋敷で生活することとなった。廊下ですれ違うことは度々あったが、常に誰かしらが彼女についていた。
それでも、裏庭の祠近くで、ばったり二人きりで出会ったことがある。
小春日和の晩秋、落ち葉の舞う裏庭で、何故か彼女の方から優樹に抱きついた。すがる様な仕草で優樹の胸にしがみ付き、こちらの顔を見ずに一言だけつぶやく、「ごめんなさい」と。
そのあと彼女は優樹の手を掴み、まだ着慣れていない和服の胸元へゆっくりと導く。
何故彼女が「ごめんなさい」と言い、何で身体を許そうというのか。
優樹は少女の手を払いのけ、彼女の小さな背中に両手をまわす。本当に謝るべきは自分だというのに、何故この少女は震えながら謝るというのだろう。
そのままかなりの時間、二人は抱き合っていた。
震えていた少女は、何時しか優樹に身を預けて、眠るように彼の胸に顔をうずめる。
優樹も少女の鼓動が感じられるほどの力で、両手で包むように彼女を抱き寄せる
どれほど時間がたっただろうか、身を離したのは彼女の方からだった。
人の足音が聞こえた途端、彼女は優樹の胸を押しのけるように身を離し立ち去っていった。
ただそれだけの繋がりだ。

穂村の頭首という未来が無くなった、空っぽに浮かぶ優樹
穂村を離れるという未来が奪われた、重圧に潰される少女

入れ替わってしまった道の先を、考えずにはいられない。
何も出来なかった人間が今更考えたところで、何にも変えられないことを理解はしている。それでも、だ






とまぁ、途中途中に説明を入れてるのがマズいんだろうな~。
けど説明なしでもいいのかな~? と悩むトコロ。
説明を全部後回しってのも好きなんだけど、読んでる人にはどうなんでしょ・・・
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テーマ: 同人音楽
ジャンル: 音楽

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