ライ麦狼の寝床

このブログはフィクションであり、実在の (以下略

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カソウユウギ(小説15禁?)

DATE: 2006. 05. 17 CATEGORY: 小説
小説 (昔書いた15禁物(?)を掘り起こしてみました。仮想と仮装の騙しあい)

「カソウユウギ」-月下に戯れ
   
              ライ麦狼


 『コスプレ』―――コスチュームプレイの略称。
もともとの語源は舞台用語の衣装合わせ、小道具合わせの意味。現在は、性風俗に関与する領域と、創作表現に関する領域とに二分される遊戯。
 そしてマサヤとサクラの共通の趣味。

 師走の夕暮れ。
 時計の針が午後4時を過ぎたばかりでも、日はとっくに沈み始めている。さらに自宅のこの廊下は暗かった。
 オランダ風の縦空きの小窓が、北向きに付いているだけなので、ひときわ夕闇を実感する。仄かに紅を差した薄闇が積もり始め、そこに滞留する空気は、湿気を含みひどく冷たい。
 そんな廊下でマサヤは、ドア越しに聞こえる衣擦れの音を意識しながら、じっと待っていた。
 初めのうちは、隠し切れない火照りを冷ましてくれていた冷気も、今では脚から腰へ着実に這い上がってきている。もはや冷え性持ちのマサヤにはコクな状況だ。
 学校の制服なんてものを着替えなかったことが原因ではないだろうか。
 マサヤの通う高校の制服は、男子の学ランはまだしも、女子はジャンパースカートというダサいどころか、今では逆にレアと言えるくらいにデザインセンスがない。
 ならば機能性くらい欲しいと思うのだが、マサヤの学校はとことん制服に無頓着なのか、この制服は廊下の寒さを防ぐ事も出来ない。デザインで言うならば、サクラの通う中学の方がよっぽどセンスがある。

「くそぉ~。先に着替えれば良かった、せっかくサクラと二人きりだっていうのに、………」

 二人きり。
 何気なく呟いた”現状” に、マサヤの顔が赤く茹で上がった。
 今更、二人きりというシチュエーションにどうこう言う関係でもない。幾度も肌を重ねてだっている。
 確かに最初の時は、年下のサクラに押し倒されてコトにおよぶという不覚をとったが、その後はマサヤがリードすることだってあるし、両親不在の自宅へサクラを連れ込むのだって今日が初めてではない。けれど、どうしても初心な反応はなくなってくれない。
 それに今回は、サクラにあんな格好を―――

「マサヤさんそこにいる? あ、あの、着替え、終わったよ」

 待ちに待ったサクラの合図だ。ドアを開け放ち、凍てつく廊下から暖かな室内へ飛び込んだ。

「遅い、まったくどんだけ待たせれば―――」

 絶句。
 マサヤ自身がそそのかした事とは言え、予想以上の結果を目にすれば、言葉も出なくて当然だ。
 部屋は未だ灯りも点けず、カーテンも閉められていない。窓と天窓からは、夕日色の陰影が浅い角度で差込み、全てを縁取っている。その中でサクラは、スポットライトに照らされたように輝いていた。
 やはり恥ずかしいのか、伏せ目がちにサクラが感想を求めてくる。

「どう、似ているかな。髪の毛は染めてないけど、お団子にはしてみたんだ。それで時間かかって」
「すげ似ている。ていうか………似合ってる」
「ぅぅ~。それ、ぼく的に微妙なコメントだよ」

 今時中学3年生で『ぼく』という一人称は、少数派なのかも知れないが、サクラには『ぼく』が似合っていると、マサヤは考えている。

「どうして微妙なんだよぉ、今度の冬コミでやれば、絶対ウケるってこの衣装。確かに懐かしのキャラだけど、知名度はあるわけだし」

 マサヤの語気に不満が篭る。
 気恥ずかしさとプライドから”きれいだ” と言い出せず、”似合っている” としか言えなかっただけに、微妙発言は納得できない。

「こういうの、やっぱり未だ抵抗あるもん。萌系キャラっていうの? コスプレ博の時にやった、ラグナの女プリも恥かしかったんだから」
「でもカメ子連中には大うけだったじゃないか」

 コミケと呼ばれる世界最大の創作の祭典が、今月末に控えている。その新作衣装の試着のため、サクラは学校帰りにマサヤの部屋へよったのだ。
 冬の新作は、『月に代わっておしおきよ』の台詞で一世を風靡した、某少女マンガのキャラクター。
 極度に短丈のスカートの衣装は、セーラー服をベースに、レオタードと合体したつくり。キャラクターの特徴である根元が団子になったツインテールも、サクラの自前の髪で結い上げていた。衣装も演じるサクラも、カメ子と略称されるカメラ小僧達を、充分に満足させられること間違いない。
 ただ、この趣味にも幾つかの系統がある。アニメやゲームのキャラクターを演じる系統の他、民族衣装や、制服に軍服、他にも甲冑を装備する系統だってある。一風変わったところでは、各企業のマスコットを演じる者までもいる。
 そして意外なことに、サクラはその中でも軍服系の出身なのだ。旧ドイツ軍SSや、米国警察のSWATの装備は着慣れていても、今回の様な萌系はあまり慣れていない。
 更に意外な事を挙げれば、サクラの衣装を作っているのはマサヤだという事実だ。
 今回はもちろん先ほど会話に上った、ラグナロクオンラインというオンラインゲームの女聖職者の衣装も、すべてマサヤが手作業で仕上げている。

「だからこそ恥かしいし、抵抗あるんだよ。あれスリット腰まであったじゃないか、もう。マサヤの手作りじゃなかったら、ぼく絶対着ないよ」
「だから今回はスリット無しだぞ。うむ、スリットのチラリズムも強烈だったけど、超ミニも良いね」
「ぅぅぅ、この脚フェチ変態がっ!!」

 マサヤの無遠慮に視線が、サクラの剥き出しの太ももを堪能する。その視線から少しでも柔肌の露出を減らそうと、サクラはスカートの前裾を引っ張り下げた。
 本人は幾ばくかの怒りを示しているが、マサヤにしてみれば、愛らしい仕草でしかない。こうもいじらしい態度をされては、どうしてもやわらかそうな太腿に意識がいってしまう。
 やはり、同年代の女子よりも長身で脚も長いサクラ。このスカートの丈はかなりきわどかった。しかも前裾を下げた分、脇裾がつりあがっている。美脚の根元付近だけでなく、衣装とセットで用意したアンダースコートまでもが見えてしまっていた。
 もうそれだけで、マサヤは頭が白輝く焼き付きを起こす。気が付けばサクラの両肩を掴み、唇を奪っていた。

「ん?。ん、ぁん?」

 無防備な相手が行き成りの事態を把握するよりも早く、マサヤはそのままベッドへ押し倒す。
 サクラの全身に覆いかぶさる、年上の恋人の体重。そしていつもより高めの体温と、しなやかな肉の弾力。それらを一つ一つを繋ぎ合わせ、ようやくサクラは事態を把握したようだ。マサヤの身体と布団の間で身を捩り、抵抗を試みてきた。
 無意味。
 既にマサヤは唇ばかりか、ザラついた舌をサクラの口内に押し込み、歯並びを確かめるように、執拗な舌弄で攻め立てていた。とどめとばかりにサクラの耳を塞ぐ。すると口腔の湿音が頭蓋骨内に反響し、羞恥を掻き立てる。
 その瞬間を境に、サクラの奥の方の何かが、角砂糖が溶けるようにゆっくりと崩れていった。たぶん大切だった何かがどうでも良くなり、全身の力が抜けていく感覚。身を捩る事をやめたサクラもまた、躊躇いながらも舌を擦り付けてきた。
 どちらも逃げ場のない快感に、肢体が勝手に震えだす。交じり合う二人の体温と唾液を互いに感じ、脱力した全身の中で下腹部だけが、熱く潤いをおびて強張ってくる。
 マサヤの口付けは、いつも長く激しい。サクラの白く細い喉が、口に溢れる二人分の唾液を懸命に嚥下させてからでなければ、解放なんかしてやらない。
 そんな濃厚な口戯が終えたころには、夕日は完全に沈み、真珠色の月が二人を照らしていた。ゆっくりと離れた互いの唇は、月光に煌く銀糸の橋がかかる。

「はぁ・・・はぁ・・・ひどいよ、行き成りぃ・・・っはぁぁ」
「はぁはっ、っぁ・・・んはぁ、だって・・・はぁ、っ可愛い、からっ・・・」

 うっすら汗ばんだ二人の吐息は、暖房が効いた部屋にもかかわらず、それ以上に熱がこもっていた。長すぎる口戯で失った酸素を求めるたびに、吐息は霧となり、暗い部屋の中で月光を浴びて幻想を漂わせる。
 続いてマサヤは、首筋から耳へかけて、ゆっくりと舌を登らせてゆく。
 サクラを襲う、自分と違う体温を持った生々しい舌先の感触。たっぷりと残された唾液の道筋は、冷めていくごとに刺激を与えてくる。自分の弱点を知り尽くした相手なのだ、サクラはどうしても甘い媚を含んだ吐息が漏れてしまう。たとえ小さな口を懸命に閉じようとも、耐え切れず鼻から抜けてしまい、マサヤの煽情を誘うだけだった。
 マサヤはサクラの官能が昇り始めたことを確信。首筋から登って来た舌を、あえて耳たぶの手前で舌を大きく迂回させる。耳の上側へ回りこみ、いよいよ耳の中へ侵入すると見せかけ、再び耳たぶ側へ戻ってくる。

「ぇ? ぁあ、っ・・・んぁぁ」

 焦らしている。
 マサヤがリードする時はいつもこうだ。ついついサクラを焦らしていじめてしまう。年上として大人気ない気もするが、あまりにも可愛いサクラがいけないのだ。と勝手に決め付けている。
 もっとも、サクラがリードするときは、ドコから仕入れてきたのか解らない様な、やたら激しい手法で倍返し以上に仕返しされているのだから、お互い様だろう。
 焦らしに耐え切れなくなったサクラが、マサヤの手と指を絡め合おうとする。
 頃合だろう。マサヤは、耳の周りを旋回していた舌先を、耳の中へ侵入させつつ、耳たぶを甘噛みする。

「くっあぁ、ぁ・・・くぅっ・・・と」

 サクラの反応に満足しながらマサヤは、サクラの髪の香りを楽しむため、鼻から大きく息を吸う。
 サクラの長くきめの細かい髪は、どんな洗髪液を使っているのか、柔らかな干草や香木を思わす香りがする。

「こんな長い髪、切った方が良いかな?」
「もったいないよ。サクラの髪好きだよ。こんな髪になりたいって、いつも思うくらいに好きなんだけどな」

 母親の趣味で長く伸ばしているそうだが、サクラ自身も気にいっているらしく、左手で抱える様に撫でてあげれば、目を細めて身を摺り寄せてくる。
 愛する生贄の変化を感じ取ったマサヤは、残る右手で次の行動にでる。
 それまで右手はサクラの内腿の柔肉を、触れるか触れないかの間合いで撫で回していた。背筋が粟立つようなそのタッチで玩んでいた右手を、今度は素早く上へずらし、サクラの腰の下に挿し入れた。無防備なサクラを強襲し、一気に互いの上下と前後を入れ替える。

「え、ちょ、ダメ。ぁん」

 サクラが慌て抗議する間も与えない。気が付けば、マサヤの腰に後ろ向きに跨る体勢で、がっちり固定されていた。
 マサヤにしてみれば、背後からサクラを抱きかかえる体勢になる。

「うわ、何かぼく凶悪な体勢に持ち込まれてる?」

 自分の格好に羞恥しながらも、サクラは慣れてきたのだろうか。こんな軽口も言ってみせる。しかしそれは、サクラの余裕など吹き消したい征服欲に、マサヤを掻き立てるだけだ。
 マサヤは強引に背後から手を回し、サクラの平らな胸をまさぐる。始めは左手で衣装の上から、次いで右手が衣装の隙間から侵入し、柔肌とその中心の突起に直接襲い掛かる。
 製作者の強みだろう、何所から手を差し込めば確実に胸の先端を狙撃できるか、マサヤは熟知している。もちろん、サクラの弱点も熟知していた。

「ノーブラとはエッチだねぇ」
「いくらなんでも、ブラなんて着けないって。胸パッドでも使わない限り、必要だってないし」

 サクラの胸は本当に平坦であり、同世代の同性と比べるにしても、平坦すぎる。

「こんな胸揉んでも、た、楽しくないよ、マサヤさんとあまり変んないし」

 確かにマサヤは豊かな胸に憧れを抱れている。しかし、サクラの胸もまた、その膨らみも筋肉もない質感は、幼い童女を玩んでいる様な倒錯に陥り、それはそれで格別の物がある。
 それになにより、サクラだからたまらないのだ。
 だからマサヤは耳元で囁き、淫湿な言霊も動員して攻め立てる。

「巨乳も良いけどサクラの胸も最高だよ。なんせ、敏感だからね。ほら、もうコリコリになってる」

 直に玩ぶ右手は、硬くなった胸の先端を親指と中指で摘み、人差し指で爪を立てて掻弄る。対して左手は衣装の上から先端を転がし、緩慢な刺激を続けた。

「ひっ!!。ぁや、ん、ぅむぅ・・・何で・・・っ・・・」

 サクラはマサヤの腰の上で上体をくねらせる。神経に突き立てられた快楽のナイフから逃れようとしながら、同時に物足りない蹂躪を強く、激しくしてくれる事を願う。
 その願いにマサヤが答える。
 突然左手が下方に降りた。下着越しでも変貌が確認できる、サクラの股間に息づく肉の蕾。南国の果実の様に屹立したそれ握った。とたん、サクラはトランス状態の巫女の如く、喉を反らして身を震わせ昇りつめる。
 脱力。
 サクラはそのまま、マサヤの胸元へ後ろ向きに倒れこんできた。
 マサヤの目の前にサクラのうなじが広がる。それは桃色に汗ばみ、ほつれた黒髪が張り付き、事情の後を醸し出している。荒く不規則な吐息は、サクラの肉体が熟燃している事を証明していた。
 耳元で囁きかけるマサヤ。

「本当に感じやすいね。逝っちゃった?」

 しかしサクラは声を出せず、頷くだけ。

「はっはーん、声も出ないほどって訳だね。けどこっちはまだ、満足して無く………サクラ?」

 声の出せないサクラが、今度は頷くのではなく、首を横に激しく振って、拒否を訴えた。サクラの目じりに月の滴が淡く煌く。涙。泣いているのか?

「どうかした?」
「だってそりゃ、こんなのダメだよ。やっぱり、こんな………嫌だよ。ぼくだって男の子だよ」

 情けなさからの涙。苦笑いで済まそうとしても、目じりに滲みでる滴。押さえきれない嗚咽。
 ここへきてマサヤにも少々やり過ぎたかと、罪悪感と羞恥がよぎる。涙するサクラと、彼の言葉を直視できず、思わず顔をそらした。けれど現実許してくれはしない。
 そらした視線の先には、サクラが着替えた学生服が丁寧にハンガーに吊るされていた。胸のプレートには、『佐倉祐一』と記載されている。
 同意したとはいえ女装させられた少年は、涙を拭きながら訴える。

「いくら相手がマサヤさんだとしても、こんな、・・・こんな恰好で女のコに襲われるなんて、素で泣きたくなるよ」

 思わずむっとなり反論するマサヤ。

「こんな恰好って何だ、せっかく作ったのに」

 更に続けて言い放つ。

「それにそんな台詞、私の処女を強引に奪った男が、言える事じゃ無いぞ。あ、それにさっき胸のサイズ同じとか言ってたけど、絶対違う、私のほうが大きいはずだ」

 逆にサクラは、少しは落ち着いたようだ。涙も止まり、マサヤの上からどいて、冷静に指摘する。

「あれはマサヤさんも、双方同意の上だった事にして良いって言ってたじゃないか。それ全然抵抗しなかったし、後できいたら、最初から満更でもなかったって、マサヤさん自身が言ってたじゃないか。それに事実マサヤさんの胸小さいもん。68?」
「72っ!!」

 そう叫びつつマサヤが手で覆った胸には、『柾屋晴香』と記載されたプレート。

「最初は同意だとしても、何も知らなかった私に、サクラが鬼畜なこととかいろいろ教えたんだ。調教したじゃないか」
「調教とか鬼畜とか人聞きわるいなぁ。ぼくは情報提供はしたけど、実演したのはマサヤさんだよ。あと71でも小さいよ」
「うるさい、うるさいっ!!。何さ、さっき逝かされた分際で。女装してカメコ騙してるオカマ。変態っ!!」
「む」

 女装に関しては半ば以上無理やりさせられているのに、その上泣くほど言われたくない事を指摘された。ただされるだけだったサクラも、反撃に出る。
 ベッドから立ち上がると、ハンガーに掛かる学生服からベルトとハンカチとボールペン、更に財布から五百円硬貨を抜き取る。

「………ボールペンにベルト?」

 いかにも学生用の、鈍く黒光りする合成皮革と太めの真鍮の金具。その両端を合わせ環を作り、勢い良く退けば、どうしても鞭を連想してしまう音が部屋に響く。多分その連想と使用目的は合致しているのだろう。
 一方のハンカチとボールペン、五百円硬貨の存在は、何に使うのか判らない分、それ以上の恐怖を掻き立てる。

「サクラ、ちょっと何する気? 」

 本気で恐がっているマサヤ。そんな彼女にかける言葉など、決まっていた。この衣装を着ているのだから。

「決まっているじゃない。『月に変っておしおきよ』 」



                
                 END



ども、無理やりなオチをつけたライ麦狼です。
騙されてくれましたか? 
張ったつもりの伏線は、ちゃんと伏線になっていましたか?
(思わず○○な場面イメージして、××してたのに、
  ラストで□□やん!!ってなってくれると最高なのですが・・・・・ )

「名前(呼び名)で性別を断定してしまう」というネタ一つで、延々と書いてしまったわけですが、これ単品のままでは、『ヤまなしオちなしイみなし』な状況なので、何か別のストーリーに組み込む形で使うべきかな? と反省中です。
 
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